このドキュメントは、Googleが提供する次世代のAI開発環境「Google Antigravity」を完全にマスターするための総合ガイドです。このツールは、単なるAIアシスタント付きエディタではなく、開発プロセスそのものを変革する強力な統合開発環境(IDE)です。

1. Google Antigravityとは?

Google Antigravityは、VS Codeをベースにしつつ、AIが自律的なパートナー(エージェント)として振る舞う「エージェント・ファースト」のIDEです。Googleの最新モデル「Gemini 3 Pro」を搭載し、計画立案から実装、テスト、修正までを自律的に行います。

革命的な3つの特徴


2. 導入と基本セットアップ

2.1. インストール手順

  1. システム要件:
    • macOS: Apple Silicon (M1以降) 必須
    • Windows: Windows 10 (64bit) 以降
    • Linux: Ubuntu 20 / Debian 10 等
    • アカウント: 個人のGoogleアカウント (@gmail.com)
  2. ダウンロード: 公式サイトからインストーラーを入手し実行します。
  3. 初期設定: VS Codeの設定を引き継ぐ「Import Settings」が便利です。
  4. ブラウザ拡張機能 (必須): AIによる自動テストのため、Chrome拡張機能「Antigravity Browser Extension」を必ずインストールしてください。

2.2. 日本語化

VS Codeと同様に、拡張機能「Japanese Language Pack for Visual Studio Code」をインストールして再起動することで日本語化できます。


3. 基本的な使い方とワークフロー

3.1. 2つの主要画面 (Cmd/Ctrl + E で切り替え)

3.2. AIへのタスク依頼

AIの成果物(Artifacts)を確認し、**「Accept」**することでコードに反映されます。


4. ユニークな機能


5. 効率化のための「最強設定」とテクニック

5.1. Agent Modeとポリシー設定

AIの自律度を調整して、安全性と速度のバランスを取ります。

5.2. 開発を加速するショートカット

5.3. Workflows (定型文) の活用

よく使うプロンプトを「Workflow」として登録し、/コマンドで呼び出せます。

【おすすめWorkflowレシピ】

① 品質担保:コードレビュー (/review)

コードを書いた後、自分やチームの基準に合わせてAIにチェックさせます。

Prompt: 選択したコードをレビューしてください。以下の観点を重視すること:

  • セキュリティ上の脆弱性がないか
  • 変数名や関数名は直感的か(Clean Code原則)
  • エラーハンドリングは適切か 指摘事項がある場合は、修正案のコードも提示してください。

② テスト駆動:テストコード生成 (/test)

面倒なユニットテスト作成をワンコマンドで終わらせます。

Prompt: 選択したコードに対するユニットテストを作成してください。

  • フレームワークは [Jest/PyTestなどプロジェクトで使用中のもの] を使用すること。
  • 正常系だけでなく、境界値や異常系(エッジケース)のテストも含めること。
  • 各テストケースには日本語で説明コメントをつけること。

③ ドキュメント作成:仕様書の生成 (/doc)

コードからドキュメントを逆生成させ、保守性を高めます。

Prompt: 選択したコードの仕様をMarkdown形式のドキュメントとして出力してください。

  • 関数の概要、引数、戻り値、発生しうる例外を記載すること。
  • 複雑なロジックがある場合は、フローチャート(Mermaid記法)を含めること。

④ コミットメッセージの生成 (/commit)

変更内容を解析して、適切にコミットします。

Prompt: git diff の内容に基づき、適切なコミットメッセージを提案してください。

  • 形式: feat:, fix:, docs: などのプレフィックスをつけること。
  • 日本語で簡潔に記述すること。

⑤ 初学者・引き継ぎ向け:コード解説 (/explain)

複雑なコードを噛み砕いて説明させます。

Prompt: 選択したコードのロジックを、新人エンジニアにもわかるように日本語で一行ずつ解説してください。専門用語には補足を加えてください。


6. 上級者向け活用Tips

さらに一歩進んだ使いこなし術を紹介します。


7. 安全な運用と知っておくべきこと